バンコク都市鉄道、旅客数が低迷 開業1カ月足らずで運賃値下げ (2/2ページ)

2016.9.21 07:25

バンコクの都市鉄道パープルライン。タイの都市鉄道で初めて日本製車両が導入された=8月6日(共同)
バンコクの都市鉄道パープルライン。タイの都市鉄道で初めて日本製車両が導入された=8月6日(共同)【拡大】

 一方、同じルートのバス運賃は25バーツだ。旅客数低迷を受け、MRTAは急遽(きゅうきょ)、運賃の引き下げを決定し、今月から全区間の運賃を31%引き下げ29バーツとした。

 さらに、同鉄道が敬遠される要因が利便性の悪さだ。当初、パープルラインはバンコク中心部につながる地下鉄ブルーラインに接続される計画だった。しかし、ブルーラインのバンスー駅からパープルラインのタオプーン駅への延伸工事が間に合わず、約1キロ離れた同区間で無料シャトルバスを運行するという“見切り発車”でパープルラインは開業した。利用者からは、通勤時間帯はシャトルバスが渋滞に巻き込まれ、余計に時間がかかるとの声も上がっている。

 MRTAによると、運賃引き下げ後の旅客数の増加率も1割程度にとどまっている。プラユット首相は未完成の延伸工事について、完成を急ぐようMRTAに命じた。

 バンコク・ポストは社説で、パープルラインの旅客数が低迷するのは驚くことではないと主張。MRTAに対し、利用者の需要に見合った鉄道整備計画の遂行が必要だとし、今後の鉄道計画も同じ過ちを繰り返さないよう強く求めている。(シンガポール支局)

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