
中国・杭州での20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせ、ロシアのプーチン大統領はサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン副皇太子と会談し、原油価格の安定に向けて意見を交換した=9月4日(AP)【拡大】
ロシアは原油価格の上昇を狙っている。プーチン大統領はサウジに対し、増産凍結に同意するよう催促。「主な産油国の建設的な対話と緊密な協力が重要だ」として、今月初めにサウジと原油価格の安定に向け協力するとの共同声明を発表するまでにこぎ着けた。
だが、増産の余地が小さいとされるロシアと、余力があるサウジでは思惑が異なるため、両国が実際に共同歩調をとるのか疑問視する向きも多い。
一方、米国では、原油安で開発を中断していたシェールオイルの採掘装置の稼働数が徐々に増加。生産技術の向上で低い原油価格の水準でも採算が合うようになってきたとされる。石油業界関係者の間では「各国の思惑が交錯している」(木村康・石油連盟会長)とし、今回の非公式会合では、凍結合意には至らないとの見方が多い。