フランス大統領選 ルペン氏勢い、阻止なるか 「トランプ氏勝利」極右に追い風 (2/3ページ)


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 過去、FNが決選投票に進んだのは一度だけ。2002年の大統領選で、ルペン氏の父の初代党首が、左派候補の乱立に乗じて、当時の社会党ジョスパン首相を破る番狂わせを演じた。だが、この時は現職のシラク大統領が「フランス民主主義の危機だ」と訴え、左派も「極右排除」で団結した。

 だが、現在のFNは当時とは大きく異なる。父親時代は「反ユダヤ主義」だったのが、今は「反イスラム系移民」。度重なるテロの惨事で、ルペン氏の「イスラム過激派の国籍を剥奪せよ」との主張は国民に浸透した。

 FNの主張のもう一つの柱は、「単一通貨ユーロ」への反対。「ユーロ導入で潤ったのはドイツだけだ。フランスの産業は破壊された」の主張で、本来は左派票田である労働者層の支持を獲得した。労働者層のルペン支持率は30~50%にのぼるとされ、米大統領選で「怒る白人」がトランプ氏を支持したのと同じ構図がフランスでも進行する。決選投票の相手がフィヨン氏では、特にくら替えは起こりにくい。

信用できない世論調査