フランス大統領選 ルペン氏勢い、阻止なるか 「トランプ氏勝利」極右に追い風 (3/3ページ)


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 信用できない世論調査

 フィヨン氏は今回こそ「改革」を掲げたが、サルコジ政権で5年間首相を務め、大きな成果を残せなかった。何より、任期中に警察官を1万人以上削減したことは、攻撃材料になる。ルペン氏は予備選後、ツイッターで、「フィヨン氏はイスラム主義と戦わず、治安を守れなかった」と簡単に切り捨てた。

 FNは1972年にルペン氏の父が第二次大戦中の親ナチス派残党らと創設。人種差別政党として、長く異端視された。ルペン氏は2011年の党首就任後、父を党指導部から追放。「公務員増員」「年金受給開始年齢の60歳への引き下げ」といった「大きな政府」政策で左派のお株を奪った。地方選で女性や若者候補を多数擁立し、ソフト路線を演出した。

 27日の世論調査では、ルペン氏とフィヨン氏が決選投票に進んだ場合、フィヨン氏に投票するとした人が67%。だが、フランスの世論調査は、「フィヨン氏は予備選で3位以下」と予想するなど、信用性は大きく揺らいでいる。「トランプ氏の勝利はルペン氏の追い風になる」と見る人は8割を占める。(三井美奈)