
菅直人元首相(斎藤良雄撮影)【拡大】
私、当時の記録を調べてみた。東電の社の歴史を調べてみたが、それによれば、非常に効率がよくて先見の明があったと。今考えてみると、ブラックユーモアを超えている。
まあ、いろんな原因があったが、一番簡単に言えば、高い津波がくることを単に想定していなかったどころか、来ないことを前提にして、わざわざ土を削って低いところにつくって、そこに並べた。それがいろんな原因の中で、一番わかりやすい。もうはっきりしている。
今も裁判で、2009年ごろの東電の中の議論で、やっぱり歴史的にみると、15メートル、17メートルの津波がくることがあるじゃないかという議論をしていた。だから、そういう議論をしていたはずなのに、誰も手を打たなかったのは、これはやはり、少なくとも過失になるんじゃないかという裁判が今、行われている。今、申し上げたように、もともとの地形の上につくっていたなら、この事故は起きなかった。これだけははっきり言えると思う。
今、民進党の中でもそうだが、この原発がなくても例えば太陽光とか風力とか自然エネルギーで、全ての電力がまかなえるんじゃないか、全てのエネルギーがつくれるんじゃないかと。私もだいぶ調べたけれども、それは間違いなくできる。
学生さんの前でよくいう1つの例えを申し上げると、地球上に降り注いでいる太陽エネルギーの量は、地球上で人間が使っているエネルギーの量の1万倍。逆にいうと、1万分の1だけを電気とかなんとかに変えて使う技術さえあれば、どの国でも、エネルギーの自給は可能だと。日本もまだ、電気の量でいうと、水力を含めても13%程度だが、ドイツなんかは30%を超えている。だから、この自然エネルギー、再生可能エネルギーの持つポテンシャルが非常に高いということがはっきりしてきている。