通常、各株式指数は連動する。だが、投票日を起点にダウ平均とナスダック指数の相関性を調べると、11月半ばから12月上旬までは逆方向に動くマイナスの関係だった。
理由はずばり、政治だ。トランプ次期大統領が経済政策で見せる二面性である。
トランプ氏はダウ平均を構成するエネルギーや金融といった「オールド・エコノミー」の企業が直面する規制を見直す。トランプ氏の経済指南役、投資家のカール・アイカーン氏は石油業界を利する環境基準の緩和を求めている。財務長官に指名されたスティーブン・ムニューチン氏は銀行経営を圧迫していた金融制度改革法の改正論者だ。
一方、ナスダック指数で比重の高いITの事業モデルに対して、トランプ氏は批判的だ。インターネットやビッグデータを活用して中抜きを狙う「ニュー・エコノミー」の企業は「オールド・エコノミー」企業と比べて、雇用を生みにくい点が背景にある。