
トランプ米大統領(AP)【拡大】
【ワシントン=黒瀬悦成、小雲規生】トランプ米大統領は23日、ロイター通信のインタビューで、「中国は為替操作のグランド・チャンピオンだ」と指摘。トランプ氏は選挙戦で「就任初日」に行うと公約した中国の為替操作国指定を見送ってきたが、依然として中国の為替政策に強い不満を抱いていることを表明した。
中国が人民元安を誘導することで輸出を後押ししているとの批判について、「取り下げていない」と主張。今後の状況を見極めて対応する考えを示唆した。
またトランプ氏は、議会共和党が企業に米国内での生産を促すために税制改革案に「国境調整」の仕組みを盛り込むことを検討していることについて、「米国内により多くの雇用を生み出す可能性がある」と前向きな見方を示した。
国境調整は企業が海外で得た収入を課税対象から外すとともに、企業の海外からの輸入についてはコストとしての計上を認めない制度。部品や商品を国内で調達する製造業や小売業ほど利益を上げやすくなると期待されている。
トランプ氏は輸入品に高い税金をかけると主張してきたが、国境調整については「複雑すぎる」と否定的な見方も示していた。一方、ホワイトハウスは国境調整が選択肢のひとつであることを認めていた。