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今年2月、関東地方に住む70代の女性の元に、こう書かれたピンクの大型封筒が届いた。
中身は、全世界で使用可能な仮想通貨「コイン」への投資を呼びかけるパンフレットなど。女性は投資を決め、7回にわたり計4800万円を振り込んだ。壮大な作り話を信じた女性。業者は一部の返金に応じているものの、振り込め詐欺によく似た「劇場型」と呼ばれるケースだ。
国民生活センターによると、平成26年度に194件だった仮想通貨関連の相談件数は、28年度に847件と急増。今年度は7月末までの約4カ月間ですでに566件の相談があった。今年度の相談者のうち、何らかのお金を支払った人は278人。1人平均160万円で、冒頭の女性の4800万円が最高額だった。
東北在住の60代の男性が参加したセミナーの投資先は「10倍から100倍に価値が増す仮想通貨」だ。
「来年には5倍になります」「1人紹介するごとに契約金の5~10%のマージンが入ります」
セミナーの講師は、自信たっぷりに値上がりや早期投資のメリットを話す。男性は「試しに投資してみるか」と、100万円を振り込んだ。が、その後不安になり、返金を求めている。
現在、仮想通貨は700種類以上あるとされ、さらに増え続けている。新顔の存在を悪用して、実在すら怪しい仮想通貨を材料に詐欺的行為が横行しているのだ。
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インターネットには、こうしたうたい文句で客を誘うサイトが無数にある。国民生活センター相談情報部の大槻祐子さんは「ネット上の口座にコインがあっても、本当に換金可能かどうか分からない。また、ネット上のことは『ない』とも証明しにくく、詐欺に問いにくい」と指摘する。