多くの人が詐欺的トラブルに巻き込まれる背景には、仮想通貨への投資で現実に利益を上げた人たちの存在がある。
横浜市内の会社員男性(32)は3年前、1ビットコイン(BTC)が3万~4万円だったころに約400万円分を購入。「これから価値が上昇するのは仮想通貨。投資先としての可能性が大きく、興味があった」。現在の資産価値は約3000万円に膨らみ、今年からは国内4、海外2の取引所に口座を開設。より安全で確実な仮想通貨を求めて、イーサリアムやライトコインなど他の仮想通貨18種を購入している。こうした“仮想通貨長者”もまた少なくない。
ただ、高騰があれば暴落もある。大槻さんは「値上がり保証などはない。少しでも不安を感じたら購入しないで」と強く警告する。
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インバウンド狙い 決済に課題も
外国人旅行客らでにぎわう大手家電量販店、ビックカメラ有楽町店(東京都千代田区)。訪日外国人の需要を見込んで4月から、ビットコイン(BTC)決済を同店など一部店舗で試験的に始め、7月には全国59店舗に広げた。
同月下旬、都内在住の男性会社員(45)は、有楽町店で1188円のメモリーカードを買った。支払いはビットコインで0・00431BTC。店頭に設置された専用端末に、スマートフォンをかざすと瞬時に決済された。
「価格が変動する株取引とデビットカードの利用を同時に行っている感じでしょうか」
男性はこの1カ月ほど前に仮想通貨の取引所大手「ビットフライヤー」に初めて口座を開設、最小購入単位である「0・01BTC」を2943円で購入した。きっかけは「これから値上がりするかもしれない」という友人の勧めで、「遊び感覚」と「波に乗り遅れたくない」気持ちからだった。