「現金は面倒だ」、中国でスマホ決済急拡大 旅行者不満も独自の“進化”まっしぐら (4/5ページ)

秦始皇兵馬俑博物館で、スマートフォンを使って入場チケットを購入する来場者=7月、陝西省西安(三塚聖平撮影)
秦始皇兵馬俑博物館で、スマートフォンを使って入場チケットを購入する来場者=7月、陝西省西安(三塚聖平撮影)【拡大】

  • 秦始皇兵馬俑博物館の屋外で、QRコードが示された紙を手に持ち扇を売る人=7月、陝西省西安(三塚聖平撮影)
  • 中国で利用が広がっているシェアリング自転車=7月、陝西省西安(三塚聖平撮影)
  • 秦始皇兵馬俑博物館に展示された兵馬俑。スマートフォンのアプリを使って兵馬俑の状況を解説するサービスもあった=7月、陝西省西安(三塚聖平撮影)

 ただ、その“便利さ”には問題点も潜んでいる。

 例えば、外国人の旅行者や短期出張者は、その便利さを享受することが難しいということが挙げられる。一連のスマホの電子決済サービスは、基本的には中国の銀行口座が必要など現地中国人向けのもので、短期で訪れる外国人が利用するのはハードルが高い。そして、これらのサービスが新たな社会インフラのような存在になってきているだけに、利用できないとより一層不便さを感じる場面が少なくない。

 「スマホでタクシーを呼んだらいいでしょ」

 福建省のホテルで、市内中心部に出ようとして従業員にタクシーを呼ぶよう頼むと断られた。北京でも、路上でタクシーを拾おうとして何度も乗車拒否をされた。

 また、現金がなぜかうまく入らない自販機に悪戦苦闘する横で、QRコードをスマホで読み取って楽々と目当てのものを購入する中国人の姿を恨めしく眺めることもあった。

 一方で、スマホを使った電子決済では、QRコードを別のものに張り替えるといった古典的な犯罪がしばしば報道されている。さらに、個人情報保護の感覚が日本や欧米とは異なり、電子決済の利用履歴を当局や企業が利用しているといった指摘もある。

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