
秦始皇兵馬俑博物館で、スマートフォンを使って入場チケットを購入する来場者=7月、陝西省西安(三塚聖平撮影)【拡大】
中国ネットサービスの未来は「進化」か「自然淘汰」か
中国のネットに関しては、「グレート・ファイアウオール」と呼ばれる世界で最も厳格な検閲システムが当局によって敷かれている。当局が問題ありと判断したネットサービスは遮断されており、米グーグルの検索サイトやGメールの利用は規制されている。中国人が中国系のネットサービスを利用している分には不便さを感じることは少ないが、GメールやLINEといった規制対象のサービスの利用者は不便が強いられる。
世界最大の利用者を抱える中国のネットサービスは「巨大なガラパゴス」といった特異な歩みの最中にあると実感した。今後も独自の「進化」を続けるのか、それとも「自然淘汰」に直面するのか。その未来はまだはっきりとしていない。(産経新聞社 外信部 三塚聖平)