
フジサンケイビジネスアイの鈴木正行副編集長【拡大】
米国では、フォード・モーターやゼネラル・モーターズ(GM)が公共交通の運行事業に参入している。フォードは21年までに完全自動運転車を実用化し、個人向けではなくライドシェア(相乗り)向けに投入する。自動車の生産・販売にとどまらず、さまざまな移動手段を包括的に提供する考えだ。自動運転をきっかけに公共交通のあり方が問われており、ビジネスモデルの再考が迫られている。
国際競争が激しい自動車業界において、変化を先取りした商機に出遅れたり躊躇(ちゅうちょ)したりすれば、将来にわたる収益機会を失いかねない。世界の潮流に乗り遅れないよう、官民を挙げて対応することが急務だ。