
街頭演説を行う希望の党の小池百合子代表=10月10日、東京都豊島区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】
先の通常国会で自民党の国対委員長を務めた竹下亘総務会長(70)は、首相の出席を減らすべきだというのが持論だ。今年の通常国会の事実上の最終日、民進党側に「予算委員会への出席を半分以下に減らすべきだ。与野党で紛糾するたびに『首相の出席を』というのは国会のあるべき姿ではない」と見直しの議論を呼びかけた。だが、国会全体では改善の機運はなかなか高まっていない。
11月初旬に予定される日米首脳会談や、その後のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議などを経て、北朝鮮情勢はさらに緊迫化していく可能性がある。そんな中、首相が年内の臨時国会や年明けの通常国会への過剰な出席を強いられるようでは、国益が損なわれる。
憲法で「国権の最高機関」と位置づけられる国会を軽視してはならないことは論をまたない。国民生活に関わる予算案や重要法案に関し、首相に直接ただすことにも大きな意義がある。ただ、小池氏が忌避した過剰な「国会ファースト」の悪習は、改めて考え直すべき時機に来ている。(産経新聞政治部 田中一世)