カンボジア最低賃金、月170ドルに また首相の「一声」、前年比11%増 (3/3ページ)

 これまでのところ、最低賃金の引き上げや首相の工場訪問が、労働者層の取り込みにどれほど功を奏しているかは分からない。最大野党の露骨な弾圧を目の当たりにして、運動家もマスコミも、フン・セン政権への批判に慎重になっており、国民は非常に声を上げにくくなっているからだ。

 世界銀行などの予測によれば、引き続き年7%前後の経済成長率を続けるカンボジアだが、国民が求めているのは経済成長だけなのか。最大野党の抑圧、解党で国民の選択肢を奪うフン・セン政権には、厳しい審判が下される可能性がある。(カンボジア月刊邦字誌「プノン」編集長 木村文)