【視点】中国のアメリカザリガニ産業 飲食業と養殖で2.4兆円の市場形成 (3/3ページ)

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 ブラックバスの駆除などにも取り組む同会では、これまで捕獲したアメリカザリガニを土に埋めるなどして処分していたが、このほど食材利用に向けての研究を開始したのだ。

 すでに「ザリガニせんべい」も試作している。ラベルには、爪を広げたアメリカザリガニの絵がプリントされて「食べて減らそう アメリカザリガニ! 食べて守ろう 豊かな自然!」のキャッチコピーが添えられている。ブラックペッパー味と、のりしお味など3種類。試食してみたが、なかなかおいしい。

 食べるだけでなく、眺めても楽しめる「大判ザリせん」も試作済み。商品化されると話題になりそうだ。

 「アメザリ魚醤(ぎょしょう)」も開発中だ。食塩のみで熟成させた製品と、豆麹を加えた製品の2種類。食塩だけの魚醤は、やや硬い味だが、食塩と豆麹のものはまろやかで、高級醤油(しょうゆ)の味わいと色調だ。甲殻類の風味がある、この魚醤は、鶏肉の煮込みや、チャーハン、アジアンスープなどの料理に向いているという。

 郷の会では、こうした加工食品を商品化して、アメリカザリガニ駆除の活動費に充てることを考えている。

 話題になれば、アメリカザリガニが生物多様性や水辺の環境に与えている問題の深刻さを、広く社会に知ってもらう効果も生まれる。豪華な「ザリガニ御膳」もある。中国からの観光客のおもてなしにもなりそうだ。