【高論卓説】米中貿易戦争の本質は価値観の対立 「一つのルールで動く」グローバリズム終焉へ (3/3ページ)

米軍横田基地で在日米軍兵士らを激励したトランプ大統領=2017年11月(松本健吾撮影)
米軍横田基地で在日米軍兵士らを激励したトランプ大統領=2017年11月(松本健吾撮影)【拡大】

 繰り返しになるが、グローバリズムの成立要件は、世界が自由主義に基づく一つのルールで動くことであり、ルールを守れないのであれば退場してもらうしかないのである。これが米中貿易戦争の本質であり、ある意味では価値観の対立であるとも言える。

 昨今、米国は自由貿易ではなく、自由で公平な貿易という言葉を多用しているが、これは単なる数字の問題ではなく、ルール違反を許さないという意味が込められていると考える。そして、これはまだ始まりに過ぎないのだと思う。米中貿易戦争、これは単なる貿易摩擦ではなく、大きな価値観の対立の側面が大きいのである。

【プロフィル】渡辺哲也

 わたなべ・てつや 経済評論家。日大法卒。貿易会社に勤務した後、独立。複数の企業運営などに携わる。著書は『突き破る日本経済』など多数。48歳。愛知県出身。