しかし、トイレの洋式化であれば、地元の工務店やリフォーム業者が請け負うことになる。国費を地域を支える中小企業にむけて直接“流す”ことに繋がり、経済対策が及ぶ範囲が自然に広がるというわけだ。
東京都内でリフォーム業を営む男性(41)も「トイレの改修は他の工事に比べても利益率が高く、国が助成してくれるのはありがたい」と歓迎。助成金があることで営業もかけやすくなるといい、「トイレの工事をきっかけに、それ以外の新たな仕事の受注にもつなげたい」と語った。
とはいえ、便座に触れたくない人を中心に和式トイレに一定の需要があるのも事実。トイレの洋式化は、訪日外国人旅行者の満足度向上と経済対策という「一石二鳥」の効果をあげられるか-。(蕎麦谷里志)