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史上最長公演で外貨獲得を目論む北朝鮮 狙いは9割を占める中国人観光客 (2/4ページ)

 中国人実業家の実感

 なぜマスゲームをこれほど早く始めたのか。それは、北朝鮮がかつてないほど外貨不足に陥っているからだ。

 今年に入ってから訪中した北朝鮮政府関係者と面談した中国人に、「外貨が不足している」や「年内までに何としかしなければならない」などの窮状を訴え始めたという。面談した中国人実業家は、過去、訪中する北朝鮮政府関係者や高官などが経済状況の深刻さを訴えてくるなんて聞いたことないと驚き、「やはり国連制裁は効いているんだ」と思ったという。

 現在、北朝鮮が手っ取り早く外貨を稼ぐ手段が、「観光業」だ。観光収入は、国連制裁に抵触しないため、現状の北朝鮮が外貨を獲得できる数少ない方法となっている。

 昨年、建国70周年記念の特別公演だからとマスゲーム観覧料を5年前よりも大幅に跳ね上げた。2013年までは、観覧者は3等席80ユーロ(約9750円)、2等席100ユーロ(約1万2200円)、1等席150ユーロ(約1万8300円)、VIP席300ユーロ(約3万6500円)までの4グレードから選べたが、昨年の復活公演では、3等席100ユーロ、2等席300ユーロ、1等席500ユーロ(約6万9000円)、VIP席はなんと800ユーロ(約9万7500円)と3倍近くも値上げした。

 しかし、これも今年限りの特別公演だからと多くの観覧者は納得しただろうが、その値上げした観覧料は今年もそのままスライドさせている。

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