習指導部は一党独裁体制に不利な情報の拡散を恐れ、国外のSNSを排除してきた。国内で厳しく言論を統制しながら、日本や欧米などで保障される「言論の自由」を盾に国際世論を誘導しようとする姿勢は国際社会の反発を招き、「世論戦」に苦戦する要因になっている。(北京 共同)
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新技術・手段の熟知は不可欠
北京大国際関係学院の王逸舟・前副院長の話 ツイッター外交はトランプ米大統領のある種の発明であり、興味深い。情報化時代に発信手段が増える中、政治家や外交官も習得して利用すべきだが、中国はまだ不十分だ。中国ではツイッターやフェイスブックなど会員制交流サイト(SNS)の使い方を誤ると、面倒なことになるとの懸念がある。しかし新たな時代の指導者はこうした変化と向き合うべきだ。トランプ氏と同じようにやる必要はないが、新たな技術や手段を熟知することは不可欠だ。中国外務省や一部の役人もインターネットや通信アプリ「微信(ウィーチャット)」で発信を始めている。将来的に改善されていくだろう。(北京 共同)
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【用語解説】中国のSNS規制
中国では政府に批判的な情報などへのアクセスを防ぐため「グレート・ファイアウオール(ネット版万里の長城)」と呼ばれる検閲システムがある。ツイッターやフェイスブックなど海外の会員制交流サイト(SNS)への接続を遮断、短文投稿サイト「微博(ウェイボー)」や通信アプリ「微信(ウィーチャット)」など中国独自のSNSが普及している。当局は体制に批判的な投稿を削除し、投稿者を摘発するなど厳しく管理している。(北京 共同)