高論卓説

新型肺炎で外出できない中国消費者 暇つぶしはネット、ゲーム関連株も急上昇 (2/2ページ)

 「日本政府が支援物資を送ってくれた」「日本のドラッグストアが“武漢加油(がんばれ武漢)”という看板を立てて、マスクも割引販売した」「日本の企業が支援金を寄付してくれた」。全くのデマながら「日本が1000人の医療チームを武漢に派遣した」といったようなニセ情報もSNS(会員制交流サイト)上で拡散されるなど、日本の一挙一動に好感を持って見つめていたのである。そればかりではなく、山西省に住む20代の女性からは「今回は日本に迷惑をかけてしまって申し訳ない」というような言葉まで耳にした。

 皮肉な話だが、新型コロナウイルスという見えない敵によって、中国における日本への感情は驚くほど良くなっている。一部の国ではウイルスへの恐怖と中国への感情が相まって差別的な言動が起こっているようだが、流されるのであればギスギスとした攻撃的な感情ではなく、心温まる気持ちでありたいものである。

【プロフィル】森下智史

 もりした・さとし 中国トレンドExpress編集長。1998年2月から2015年5月までの17年間、中国・上海に滞在。上海では在留邦人向けのフリーペーパーの編集・ライター、産業調査などに従事。帰国後の18年1月に日中間の越境EC支援会社トレンドExpressに入社し、現職。

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