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大手スーパー相次ぎ値下げ 消費「二極化」にどう立ち向かうか

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大手スーパー相次ぎ値下げ 消費「二極化」にどう立ち向かうか

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 大手スーパーのイトーヨーカ堂は29日、食料品や日用品など約1000品目の主力商品を12月1日から全国の店舗で10~40%値下げすると発表した。節約志向を強める消費者を取り込むためイオンや西友、ダイエーなど各社が相次いで値下げしており、これまで値下げ競争に一線を画してきたイトーヨーカ堂も参戦を余儀なくされた形だ。

 具体的には、大手メーカーなどナショナルブランドの売れ筋商品を平均で20%値下げ。例えば「日清フラワー小麦粉」(1キロ)を約20%引きの158円、「ヤマザキダブルソフト」(6枚)を約25%引きの148円、「花王アタック バイオジェル」(詰め替え用)を約14%引きの198円にする。来年1月以降の対象品目は今後見直す。

 年末の12月は小売業界にとって最大の書き入れ時とあって、値下げに踏み切ることで「消費者の購買意欲を刺激したい」(青木繁忠常務執行役員)と、各社に追随することを決めた。

 ただ消費者が商品に安さだけでなく、質の良さを求める傾向も根強いとして、プライベートブランド(自主企画=PB)の「セブンプレミアム」は今後もナショナルブランドより高めの価格帯の商品も提供していく。

 一方、ライバルのイオンは6月から1000品目を5~50%値下げし、西友も6月から段階的に計2300品目の価格を5~10%程度引き下げた。ダイエーは対象を3300品目に拡充し、家具大手チェーンのニトリも28日に大規模な値下げを発表した。

 ただ、値下げが販売を押し上げる効果にも限界がありそうだ。長引くデフレや消費税率の引き上げなどから先行き不透明感が強く、スーパーの売上高は10月まで8カ月連続で前年実績を下回っている。冬のボーナスも昨年を下回る見込みで、取り巻く環境は厳しい。

 日本総研の小方尚子主任研究員は「節約するところは徹底して節約する一方、こだわるところは思い切ってお金を使うという消費の『二極化』が今後加速する。中途半端なサービスを提供する企業は経営が厳しくなりそうだ」と指摘している。

 ≪主なスーパーの値下げ動向≫

 イトーヨーカ堂 12月に165店で1000品目を10~40%値下げ

 西友 11月に1100品目を追加して5~10%値下げし、計2300品目に拡充

 ダイエー 11月に2000品目を追加して平均15%値下げし、計3300品目に拡充

 ユニー 7月から値下げを始め、9月までに1300品目を10~30%値下げ

 イオン 6月から1000品目を5~50%値下げ

 マルエツ 6月から1400品目を10~50%値下げ

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