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デジタル家電、薄まる日本の存在感 中韓勢の台頭鮮明に
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米ネバダ州ラスベガスで開催中の家電見本市コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)では、韓国や中国勢のデジタル家電の台頭が鮮明になっている。
サムスン電子が折り曲げられるスマートフォン(高機能携帯電話)を公開して来場者の注目を集めたほか、次世代テレビの有機EL(エレクトロルミネッセンス)テレビでも韓国勢の後塵(こうじん)を拝した観がある。
世界的に市場拡大が続くスマホでは、台湾や中国メーカーも追い上げ急だ。ソニーやパナソニックなどの日本勢は高画質テレビなどで対抗しているが、技術面で存在感は薄まっているといえる。
「自在に折り曲げられるようにした」。9日(現地時間)、CESの基調講演でサムスン幹部がしなるスマホを取り出すと、客席からは大きな歓声が上がった。試作したスマホは、プラスチックを使った有機ELディスプレーを採用。丸めて持ち運ぶこともでき、先進技術をアピールした。
スマホでは世界シェアトップのサムスンだけでなく、中国や台湾勢の台頭も目立つ。中国ファーウェイは、CESで6.1型の大画面スマホを発表。ブースには入れ代わり立ち代わり見学者が訪れている。
これに対し日本勢もスマホに力を入れる。ソニーはテレビやスピーカーに近づけるとスマホに記憶した動画や音楽を再生できる新機種を発表。平井一夫社長は「飛躍的に販売台数を伸ばす」と意気込む。
ただ、日本勢の劣勢は否めない。米調査会社IDCによると、昨年7~9月の世界シェアはサムスンが31.3%でトップ。2位が米アップルの14.6%と2強が市場の半分近くを占める。3位はソニーの4.7%だが、4位のHTC(台湾)、5位のZTE(中国)に激しく追い上げられる構図だ。
スマホで劣勢の日本勢は高画質テレビで対抗。ソニーとパナソニックがそろって世界最大級の56型有機ELテレビを発表。パナソニックの津賀一宏社長は「韓国勢に技術で負けていない」と対抗心をあらわにした。
それでも、韓国LG電子は画面がカーブした有機ELテレビを公開。平面タイプの有機ELテレビを披露したパナソニックなどの一歩先を行く印象だ。しかも、発売日も未定とする日本勢に対し、LGとサムスンは今年前半までに販売する計画だ。
日本勢が家電市場で輝きを取り戻すには、改めて技術開発を加速させる必要がありそうだ。(米ラスベガス 米沢文)