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衝撃の「ピンククラウン」 モデルは“世界遺産の家”だった!
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トヨタ自動車は昨年12月26日、高級セダン「クラウン」を約5年ぶりに全面改良して発売した。昭和30年に誕生した国産高級車の代表格で、「いつかはクラウン」のキャッチフレーズは余りに有名だ。
14代目の新モデルは「ユーザー層の若返り」を目指し、フロントグリルの形を力強いデザインに変えるなどイメージ転換を図った。「(豊田章男)社長から何度もだめ出しを受けた」と苦労を振り返る開発主査の山本卓チーフエンジニアに、自慢のセールスポイントを聞いた。
「新モデルは、トヨタの『生まれ変わり(ReBORN=リボーン)』を象徴している。一目でクラウンと判る強烈な個性を求め、王冠(クラウン)をイメージさせるデザインに変えた。しかし一番こだわったのは側面のデザインだ。販売店の意見を参考に、水平基調、低重心で切れのあるシルエットに仕上げた。40歳前後の世代から受け入れてもらえるデザインだと自負している」
「高級車にも低燃費のHVが欲しいというユーザーは約半数いるのに、従来の3・5リットルV型6気筒エンジンでは価格が高すぎた。ニーズに合わせるため、価格目標を450~460万円と設定し、新開発の排気量2・5リットルの直列4気筒エンジンにダウンサイジングした」
「そのため、販売店からは当初お叱りも受けた。しかし今や、独BMWや独アウディなどの高級車メーカーもこぞってダウンサイズしている時代だ。『直4』でも先代に負けない加速性能を実現したので、ぜひ実際に体感してもらいたい」
「新型クラウンも、ヘッドランプが照らす範囲を自動調節するシステムや、鳥瞰視点で自車の周囲状況を表示するモニターなど、トヨタ初、世界初の最新装備を追加した。『常にその時代のあるべき姿を提案し続ける』、それがクラウンの使命だからだ。また、年齢層が比較的高い現在の顧客層にも配慮した」
「世界遺産にも登録されている、メキシコの建築家ルイス・バラガン(1902~88)の自宅がモデルだ。幅広い年齢層のユーザーを獲得するために、ともすれば古臭く感じられるクラウンの印象を一新したかった。『いつかはクラウン』のイメージが『ついに私のクラウン』へと変わり、新しいファン層拡大につながるよう期待している。特にミニバン世代、40~50歳前後の輸入車ユーザーをクラウンに振り向かせたい」