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MSもタブレット市場参戦 日本メーカー劣勢、警戒感強める

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MSもタブレット市場参戦 日本メーカー劣勢、警戒感強める

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「サーフェスRT」をアピールする日本マイクロソフトの樋口泰行社長=1日、東京都港区  32ギガバイトで4万9800円

 日本マイクロソフト(MS)は1日、米MSが独自に開発したタブレット端末「サーフェスRT」を日本で15日に発売すると発表した。価格を低めに設定し、先行する米アップル「iPad(アイパッド)」などを追撃する。米グーグルなども自社開発のタブレットを投入しており、米IT大手の製品を軸に販売競争が日本でも過熱する一方、タブレットをめぐる独自のサービスやソフトウエアを持たない国内メーカーの劣勢が、さらに顕著になりそうだ。

 サーフェスRTは記憶容量32ギガバイトの機種が4万9800円で、iPadの32ギガバイトの機種(5万800円)よりも価格が安い一方、画面サイズは10.6インチでiPadの9.7インチよりも一回り大きい。価格が5万7800円の64ギガバイトの機種も用意した。

 別売りの2種類のキーボード機能を備えたカバーを取り付ければ、ノートパソコンのように操作できるのが特徴。MSのタブレット向け基本ソフト(OS)「ウィンドウズRT」を採用し、文書作成ソフト「ワード」や表計算ソフト「エクセル」などMSがパソコン向けで培った豊富なソフトを使える。全国の大手家電量販店で販売するほか、MSのオンラインショップでも取り扱う。

 サーフェスRTは、既に米国や中国などで2012年10月から販売されているが、日本登場は5カ月近くも遅れた。MSの新ソフト「ウィンドウズ8」を搭載したパソコンの拡販を優先し、顧客でもある日本の電機メーカーに一定の配慮をしたためだ。

 「サーフェスの登場は、ウィンドウズとそれ以外のOSとの競争だ」。この日の会見で日本MSの樋口泰行社長はこう強調した。アップルやグーグルなどは音楽配信などの自社サービスで日本や世界の顧客を囲い込み、製品と搭載するOS「iOS」(アップル)、「アンドロイド」(グーグル)の両面の強さでタブレット市場を席巻。パソコン向けソフトウエアの巨人、MSも「ソフトとハードを一緒に開発する必要」(樋口社長)に追い込まれた。

 MSはパソコンで主流を占めるウィンドウズのソフトなどとの連携性を武器に、日本で需要の掘り起こしを図る。樋口社長は「日本メーカーとの協業は変わらない」とするものの、「端末の価格も安く、巨大な競合他社が一つ増えた」(大手電機)と、日本メーカーは警戒感を強めている。(是永桂一)

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