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海外情勢
タイでもスマホ、タブレット主役 堅調に伸びる市場
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タイの情報通信技術(ICT)市場が堅調な伸びをみせている。米調査会社IDCによると、今年のタイICT市場はスマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末の普及が進み、前年比9.8%増の210億ドル(約1兆9650億円)に規模が拡大する見通しだ。現地紙ネーションが報じた。
同国は低価格化でスマホの普及が進み、昨年の出荷台数は前年比30%の伸び率を記録した。
今年はさらに加速し、同40%増の700万台になると見込まれている。タブレット端末も今年の出荷台数は前年比40%増の350万台となり、250万台と予想されるノートパソコンを初めて上回ることが確実視されている。
過去10年間、年10%超の増加率で市場を牽引(けんいん)してきたデスクトップパソコンとノートパソコンは、今後数年間は4%程度の伸びにとどまるという。
タイ政府が総額125億ドルを投じてデータをインターネット上のクラウド・コンピューティング・システムに移行する計画を立てているほか、3G(第3世代)回線の本格導入に向けた投資総額が85億ドルに達すると見込まれるなど、今後、官民の投資も活発化しそうだ。