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ドコモ、スマホで初の目標未達 iPhone人気に押され顧客流出

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ドコモ、スマホで初の目標未達 iPhone人気に押され顧客流出

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ソフトバンクの「iPhone5」  NTTドコモの2012年度のスマートフォン(高機能携帯電話)販売台数が、目標の1400万台に達しなかったことが25日分かった。スマホの目標未達は初めて。

 KDDIとソフトバンクモバイルが販売する米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」の人気に押され、両社に顧客が流出したことが響いた。

 ドコモは抜本的な販売てこ入れ策を迫られており、アップルとの間で交渉中とみられるアイフォーン発売が急務となっている。13年度のスマホ販売目標は約1600万台、携帯電話全体で2470万台前後に設定する方針だ。

 ドコモの12年度のスマホ販売台数は1330万台とみられ、目標を70万台近く下回ったもようだ。

 スマホ販売目標を初めて掲げた10年度の販売台数は252万台、翌11年度は882万台で、いずれも目標を上回ったが、12年度は初めて未達となった。携帯電話全体でも販売目標の2380万台には届かなかったもようだ。

 同社は米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したソニーモバイルコミュニケーションズの「エクスペリア」や韓国サムスンの「ギャラクシーSIII」などを主力機種として販売している。

 加藤薫社長は1月末の12年10~12月期決算発表で「柱となる端末を絞りこんで(アイフォーン対抗機を)育てていく」方針を打ち出した。

 しかし、番号持ち運び制度(MNP)を利用してKDDIやソフトバンクモバイルに契約変更する動きは止まらず、現在も月10万人前後の流出超過が続いている。12年度の流出超過の合計は141万人を超えた。

 IT関連調査会社IDCジャパンによると、12年の国内スマホ出荷台数は2848万台(前年比42%増)で、機種別ではアイフォーンのシェアは首位の33%。

 ドコモは13年度販売目標にアイフォーン発売を織り込んでいないが、今夏に発売することでアップルと最終合意すれば、販売目標は数百万台上積みされる見通しだ。

 NTTドコモのスマートフォン販売台数

  年度    目標     実績

 2010   250    252

      (1870) (1906)

   11   850    882

      (2100) (2209)

   12  1400   1330

      (2380)※(2370)

 単位:万台。カッコ内は携帯電話全体の販売台数。※は概数

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