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インド二輪TVS、復活へ提携 BMWと500cc以下を開発
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インドの二輪車市場で地場大手が高級車世界大手との提携に復活を賭ける。同国で二輪車4位のTVSモーターは、独BMWの二輪車部門BMWモトラッドと、排気量500cc以下の二輪車を開発することで長期業務提携を締結した。現地紙インディアン・エクスプレスなどが報じた。
両社の製品は現在、TVSが250cc以下、BMWが600~1600ccとなっており、製品ラインアップの拡充を図る双方の思惑が一致した。今後はTVSが2000万ユーロ(約25億5500万円)を投じてインドに生産施設を整備し、BMWが独ベルリンで開発・試験にあたる。両社は2015年までに別仕様の車種をそれぞれの販売網で売り出す方向だ。
TVSは1986年から続いた日本のスズキと資本提携を01年に解消して以来、開発能力の弱さから競争力が低下している。
同社のシェアは08年度(08年4月~09年3月)の約18%から12年度は14.5%まで落ち込み、10年に最大手ヒーロー・モトコープとの合弁を解消したホンダの現地法人ホンダ・モーターサイクル・アンド・スクーターズに抜かれて4位に転落した。
TVSのスリニバサン社長は「これまでTVSが蓄積してきた大量生産のノウハウに、BMWの高い技術力が新たな強みとして加わる」と述べるなど、業務提携がシェア回復の起爆剤となることに期待を寄せている。
しかし、現在のインド二輪車市場の主流はスクーターなど排気量の小さな二輪車で、200cc以上のバイクは年間販売総数の2.5%にとどまる。
この分野が成熟して需要が高まるには相当な期間を要するとみられているため、今回の業務提携はTVSのシェア低下の歯止めにはならないとの見方が大半だ。
専門家は「長期的には双方の利益となる提携だ」としながらも、15年の新製品投入までをいかに乗り切るかがTVSにとって課題になるとの見解を示す。
インドの昨年度の二輪販売台数は前年度比4%増と小幅の伸びにとどまり、TVSの販売台数も同7%減と低迷した。国外有名メーカーとの提携が巻き返しにつながるかどうかが注目される。(ニューデリー支局)