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情報通信
東京メトロ全線にWiMAX 地下鉄のブロードバンド化進む
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地下鉄トンネル内で携帯電話がつながる仕組み 都市部の地下鉄で車両が走行中のトンネル内でもデータ通信が可能なエリアが広がっている。
UQコミュニケーションズの高速通信サービス「WiMAX(ワイマックス)」が28日正午から東京メトロ全線で利用できるようになり、29日には大阪市営地下鉄の御堂筋線でも携帯各社がサービスエリアの拡大を予定。ブロードバンド(高速大容量)への対応が進むことで、地下鉄内での情報通信の利便性が一層高まりそうだ。
ワイマックスは地下鉄での電波網の整備にあたって、携帯電話各社のように通信ケーブルを敷く方式は採用せず、電波を約500メートル飛ばせるアンテナを各駅のホーム両端に設置。線路内に電波を「飛ばす」方式を導入して対応している。
ワイマックスの周波数は2.5ギガヘルツ(ギガは10億)と、携帯の800メガ(メガは100万)~2ギガヘルツに比べて高いため、「電波の直進性が強く、多少のカーブに当たっても反射しながら前に進める」(UQ)。この特徴を生かし、昨年3月からサービスエリアを順次広げ、28日以降は全区間が対象となる。
東京都内の地下鉄では3月末からNTTドコモ、ソフトバンク、KDDI(au)、イー・アクセスの携帯電話を使ったデータ通信が全域で可能になっている。
また、公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」を手がけるNTTブロードバンドプラットフォームも、2月から東京メトロの駅で無料のワイファイサービスを順次開始。4月には利用範囲を全駅に拡大しており、地下鉄の通信環境の整備が急ピッチで進んでいる。
鉄道各社は従来、マナーの問題から車内での通話を禁じており、通信事業者はトンネル内に通信網を敷設してこなかった。ただ、スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末の急速な普及を背景に、車内でのメールの送受信やウェブサイトの閲覧などのサービスを求める声が増大。災害時への対応も考慮し、鉄道各社もトンネル内への回線敷設を認める傾向が強まっている。