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高齢者にもLINEが大ウケ ドコモ「らくらくスマホ」に改良版アプリ
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インターリンクの高齢者向け「iPad教室」。9月からはLINEの使い方も教える 短い文章やスタンプと呼ばれるイラストをやり取りしたり、無料通話ができたりするスマートフォン(高機能携帯電話)用アプリ(実行ソフト)「LINE」が、高齢者のコミュニケーション手段としても注目されている。
NTTドコモが高齢者向けの「らくらくスマホ」用により安心して使えるLINEアプリを10月にも提供。インターネット接続事業者のインターリンク(東京都豊島区)は、高齢者向けのLINE講習を9月から全国で展開する。
世界で利用者が2億人を突破したLINEは、通信事業者に依存せず手軽に“会話”できるツールとして若年層を中心に急速に普及した。しかし、高齢者にとってもメールより操作が簡単な点は大きなメリット。メールの送受信のような面倒な操作が不要で、子供や孫とすぐにつながる手軽さが受けている要因のようだ。
ドコモは、LINE(東京都渋谷区)と提携して、本来はアプリをダウンロードできない「らくらくスマホ」向けにも改良版のLINEアプリを提供する。
音声通話と、「トーク」と呼ぶ短文や無料スタンプのやりとりに機能を制限し、有料スタンプやゲームなど課金決済機能は削除する。知らずに課金を繰り返さないよう配慮する。
「らくらくスマホ」は各種アプリをダウンロードできる「グーグルプレイ」には接続できないが、ドコモの「dメニュー」に専用サイトを新設。既存のらくらくスマホ利用者もdメニューから無料でダウンロードできるようにする。
米アップルのタブレット型端末「iPad(アイパッド)」を無償で貸与する高齢者向け「無料iPad教室」を実施しているインターリンクは、9月からこの教室でLINEの利用方法を講習する。
同社が昨年実施した無料iPad教室は国内各地で14回。平均年齢73歳の累計177人が受講し、最高齢は99歳だった。
これまでの経験を踏まえ、「LINEはメッセージの容易さに加えて、『既読』表示だけで送信相手が見たことが分かる点も高齢者に安心感を与えてくれる」(新規事業部)と判断。9月2日に鹿児島県薩摩川内市で開講するのを機に、全国の希望地で実施する考えだ。
ジャストシステムが昨年9月に15~69歳を対象に実施したLINEの認知度調査では、50代が49.5%(前月比11.5ポイント増)、60代が30%(同7ポイント増)だったが、最近はツイッターなどでも高齢者のLINE利用が話題になるなど急速に浸透しているもようだ。
運営するLINEでも「最近はシニア関連の記事も目立ってきて、生涯学習講座などで使い方を教えてほしいと要請される」と説明。LINEを利用する高齢者の増加を実感しているようだ。