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家電と車の融合アピール 自動車4社がシーテック出展
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「シーテック・ジャパン2013」の会場で目立っていたのが自動車メーカーだ。「コストの多くが電気、電子部品で、自動車はすでに家電製品といっても過言ではない」(日産自動車の浅見孝雄常務執行役員)との理由から初参加のホンダ、マツダと合わせて4社が出展した。
日産が出展したのは、行き先を設定するだけでドライバーが運転しなくても目的地までたどり着ける「自動運転車」だ。公道に見立てた道路を使った走行を披露。交差点に別の車が進入すれば、危険を察知して止まる機能などを公開した。浅見常務執行役員は「人工知能のソフトウエアは内製で、日本で開発した」と胸を張った。
ホンダは、伊東孝紳社長自ら「私たちが描く車とコミュニティーの理想の姿を、遊び心と創意工夫をもって伝えたい」と家電と車の融合をアピール。わずかな体重移動で速度や方向を調整する屋内向け歩行アシスト機器や、通信技術を使って車内から自宅の家電を遠隔操作する機能などを紹介した。
トヨタ自動車は、1人乗りの超小型EV(電気自動車)「i-ROAD」などを公開した。愛知県豊田市で実証運用している同EVのカーシェアリング台数を今月末までに現状比10倍の100台に増やすことや有料化の取り組みを説明した。友山茂樹常務役員は「車の可能性を広げていきたい」と意欲を示していた。