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目立つSUV、走る楽しさ追求 東京モーターショー概要発表
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トヨタ自動車が出展するクロスオーバーSUVの試作車「レクサスLF-NX」(同社提供) 日本自動車工業会は7日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で22日から12月1日まで開かれる「東京モーターショー2013」の概要を発表した。環境性能が高いエコカーを競い合った前回までとは趣を変え、今回は世界的に人気のスポーツ用多目的車(SUV)の出展が目立つ。新興国にも売り込みやすい実利性に加え、「若者の車離れ」を背景に走る楽しさを強調したい思惑もありそうだ。
43回目となる今回はスウェーデンのボルボが6年ぶりに復帰し、米テスラ・モーターズが初参加。世界初展示は76台と東日本大震災が起きた11年開催の前回より約4割増えた。ただ、ビッグスリーと呼ばれる米自動車大手3社は3回連続で参加せず、全体の参加社も177社と前回(204社)を下回る見通し。来場者は約84万人が訪れた前回を超えるのが目標だ。
自工会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は7日の記者会見で、「世界中から訪れる来場者にぜひ日本の元気、未来に期待してもらえるモーターショーにしたい」と力を込めた。
国内自動車各社は高い環境性能と走行性能を兼ね備えたSUVを相次いで登場させる。トヨタは新開発の2000ccターボエンジンを搭載した「レクサスLF-NX」を参考出展する。
スズキは小型SUV「ジムニー」がベースのハイブリッド車(HV)「エックス・ランダー」を送り込む。クラッチを切り離せばモーターのみの電気自動車(EV)走行ができる。
ホンダも世界展開する主力小型車「フィット」をベースにした「アーバンSUV」(12月発売予定)を出展する予定だ。伊東孝紳社長は開発の背景について、「SUVが先進国だけでなく、新興国でも人気商品になってきたためだ」と説明する。
例えば中国。内陸部では悪路でも高い走行性能に人気が集まり、沿岸部では若者を中心にセダンからの乗り換え需要が出ている。新興国で堅調な販売が見込めるのがSUVの強みだ。
ただ、お膝元の東京モーターショーで出展する理由はそれだけではない。自動車大手幹部は「エコ一辺倒には少し食傷気味だ。わくわく感に加え室内空間が広く快適性も確保できるSUVで若い世代にアピールしたい」と話す。
若者の車離れに自動車業界の危機感が募るなか、SUVの出展は今後の顧客獲得に向けた重要な布石でもある。