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「サイバー攻撃」対策を強化 トーマツ、来年1月に研究所設立

ニュースカテゴリ:企業の情報通信

「サイバー攻撃」対策を強化 トーマツ、来年1月に研究所設立

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 監査法人トーマツ(東京都港区)は19日、企業などに対するサイバー攻撃への対応策について研究する「デロイトトーマツサイバーセキュリティ先端研究所」を来年1月に設立すると発表した。約50人で発足し、3年以内に150人まで増やす方針。

 研究所は大学や警察などと協力してサイバー攻撃についての共同研究や専門人材の育成にあたるほか、サイバー攻撃に関する知見をグループ会社の「デロイトトーマツコンサルティング」の業務やトーマツの監査業務にも応用していくという。

 サイバー攻撃はインターネット経由で企業や公的機関などの情報システムに不正にアクセスし、データを盗み取ったり、システムを改竄(かいざん)する行為で、日本企業などがターゲットにされた事例も相次いでいる。

 近年、サイバー攻撃は多様化しており、大量のデータを相手のシステムに送り付け、処理不能にすることを狙った「DDoS」や、電子メールの添付ファイルを開かせるなどしてウイルスに感染させる「標的型」といった方法が知られている。

 研究所の所長に就任する丸山満彦氏は「サイバー攻撃は多様化しており、経営に対するアドバイスから技術に関する研究まで、さまざまな段階で生かせる成果をあげていきたい」としている。

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