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悪質ロシア語サイト相次ぎ確認 五輪情報装いサイバー攻撃の恐れも
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日本人のメールアドレスなどの個人情報が売買されたり、有料でサイバー攻撃を請け負う悪質なロシア語の複数のサイトが相次ぎ確認されていることが2日、分かった。サイト運営者の国籍は不明だが、ロシア人のサイバー犯罪者向けに公開されているとみられる。ソチ五輪開幕が迫る中、関係者は「五輪情報を装ったウイルスメールが送られることもある」と注意を呼びかけている。
ウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」などを開発・販売するトレンドマイクロ(東京都渋谷区)がネット上で確認。主にロシア語で書かれており、日本人のメールアドレスや交流サイト「フェイスブック」にログインするパスワードをセットで数十~数百ドルで販売している。
さらに日本の特定企業などのホームページ(HP)やシステムを停止させる標的型のサイバー攻撃を1回約700ドル(約7万1500円)で請け負うサービスなども紹介。一部は特別なパスワードが必要なく誰でもログインが可能になっているという。
現時点で、このサイトによる被害は確認されていないが、日本人のメールアドレスなどを購入したサイバー犯罪者は、添付ファイルを開封すると遠隔操作ウイルスに感染するメールを送信するなどサイバー攻撃を仕掛けることができる。
トレンド社は「関心の高いソチ五輪情報を装ったウイルスメールを日本に送信してくる可能性もあり、安易に添付ファイルなどを開けるのは危険だ」と指摘する。
ロシアのサイバー犯罪をめぐっては、1月22日に米国の情報セキュリティー会社クラウドストライクが、ロシア政府が日本や米国、欧州、中国などの企業数百社へのサイバー攻撃に関与した可能性があるとする報告書を公表した。
トレンド社によると、ロシアは莫大(ばくだい)な利益を獲得する犯罪集団が暗躍しているといい、米国のセキュリティー専門家は「サイバー犯罪者の温床で、中国に並ぶサイバー犯罪国」と指摘している。