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タイヤ大手3社に危機感 新興メーカー台頭、業界再編も

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タイヤ大手3社に危機感 新興メーカー台頭、業界再編も

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 タイヤメーカー間の競争が熾烈(しれつ)になってきた。新興メーカーの台頭で、世界的に競争が激しくなり、かつてブリヂストン、仏ミシュラン、米グッドイヤーの3社で5割超あったシェアが、4割程度まで下落するなど、大手を中心に勝ち残りへの危機感が芽生えている。グッドイヤーが住友ゴム工業との提携解消に向けた交渉に踏み切ったのもこのためで、今後、業界再編につながる可能性もありそうだ。

 1999年に資本提携したグッドイヤーと住友ゴム。欧米は「グッドイヤー」、日本は「ダンロップ」と主に世界3大市場ですみ分けを図ることで、ブリヂストン、ミシュランへの対抗軸を両社で築き成長を続けてきた。

 だが、中国など新興国での需要拡大に伴い、世界の市場構造が変化。提携範囲外の新興国で、競合するケースが目立ってきた。

 加えて、低価格を武器とする中国のタイヤメーカーは、新興国のみならず、お膝元の欧米でも台頭。特に米国ではシェアを急拡大させており、これまで安泰だった大手の地位を脅かすまでの存在になっている。

 最大手のブリヂストンが、エンジンなどに用いる自動車用の防振ゴム部品を販売した際に、不正入札や価格操作を繰り返したとして、価格カルテルに関与したとされるのも、「利益を確保できる分野を少しでも残しておきたかった」(国内タイヤ大手)との見方も出ているほどだ。

 世界全体の自動車の新車販売が年間1億台を突破するのも間近といわれるなか、タイヤ業界の競争は今後、ますます過熱しそうだ。

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