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阪急百貨店が仕掛ける「高級ポテチ」 カルビーとデパ地下競争に挑む

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阪急百貨店が仕掛ける「高級ポテチ」 カルビーとデパ地下競争に挑む

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㊤グランカルビーが販売する「ポテトクリスプ」㊦ポテトクリスプ(左)は、ポテトチップス(右)の3倍の厚さがある  阪急百貨店梅田本店(大阪市北区)が“高級かつ珍しい”定番菓子路線で激戦に挑んでいる。同店地下に1日、百貨店初のカルビー直営店「GRAND Calbee(グランカルビー)」がオープン。販売する「ポテトクリスプ」は、ポテトチップス従来品の約3倍もの厚さを持たせた高級品だ。百貨店が群雄割拠する大阪・梅田にあって、消費者の食欲と購買意欲を刺激しようと仕掛ける商法の行方は-。

 ポッキーに続け

 「新たな行列ができる店になってくれるはずだ」。阪急百貨店などを運営するエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングの担当者は期待を寄せている。

 阪急百貨店梅田本店地下に誕生した菓子メーカーとのコラボ店は、これが初めてではない。平成24年に江崎グリコとの「バトンドール」、亀田製菓との「ハッピーターンズ」が誕生。「ポッキー」「ハッピーターン」の“高級バージョン”は品切れになるほどの人気を呼んだ。オープンから1年以上たった現在も行列は絶えない。

 グランカルビーは第3弾。ポテトクリスプは時間をかけて揚げており、厚さは従来のポテチの約3倍に及ぶ。

 味つけは高級志向。フランス産ロレーヌ岩塩を使用したしお味、北海道産バター100%使用の濃厚バター味のほか、ミール(食事)タイプはトマト味とチーズ味。ほかに焦がしミルク味といちご味のデザートタイプがあり、計6種類を展開する。

 価格は15グラムの小袋4つ入りで1箱540円(税込み)と高価だが「スーパーやコンビニエンスストアなどでは買えない特別感が味わえる」とアピール。1日当たり200万円程度の売り上げを目指す。

 食べてみた!

 気になる食感だが、従来のポテチとは明らかに違う。従来品は、かむとサクッっと一瞬で砕ける感じだが、ポテトクリスプはサックリと歯が通っていく。厚みがこれまでにない楽しみを与えてくれる。

 しお味と濃厚バター味は従来品にもあるが、材料を選んだだけあって高級版といった味わいだ。ベーシックなものから挑戦すると、ポテトクリスプのおいしさの違いがはっきり分かるかも。トマト味とチーズ味はしっかりと味が付いているのが特徴で、ワインなどお酒のあてにもなりそうだ。

 デザートはチョコレートでコーティングしてあり、これまでにない“甘いチップス”が楽しめる。

 二人三脚で競争に挑む

 菓子メーカーがデパ地下に進出するのはワケがある。「百貨店という新たな販売チャンネルを通じ、高級品市場に挑戦できる」(カルビー広報)。少子高齢化で国内市場が縮小する一方、他社との価格競争が激しさを増しており、百貨店という新たな市場開拓の意義は大きい。

 定番菓子だけに、百貨店仕様の特長を消費者に強烈に印象づけることができる上、周囲を包囲する有名洋菓子ブランドは、むしろおなじみの菓子メーカー名を目立たせる方向に働いているようだ。

 一方、阪急梅田本店は、他店の増床やグランフロント大阪など商業施設の新規開業が相次ぐ激戦区にある。大丸、三越伊勢丹などを入れた4百貨店の売り場面積は計約26万3千平方メートル。東京・新宿(約21万2千平方メートル)を上回っている。

 オーバーストア(店舗過剰)状態を勝ち抜くには集客力がモノを言うが、特に効果の大きいデパ地下は各店が最も力を入れる分野。グランカルビーが“行列ができる”3店目に育てば、阪急が競争を抜け出す武器となりそうだ。(橋本亮、中山玲子)

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