SankeiBiz for mobile

【開発物語】「チェキ」女性ニーズつかみV字復活 一時は存亡の岐路に

記事詳細

【開発物語】「チェキ」女性ニーズつかみV字復活 一時は存亡の岐路に

更新

 カメラの枠にとらわれず、ファッション性を前面に出した販売戦略がヒット商品を生んだといえそうだ。

 アナログならではの楽しみ 新たな市場創造

 ≪MARKET≫

 写真機や映像機器メーカーの業界団体、カメラ映像機器工業会によると、フィルムカメラの生産・出荷台数の統計は2008年2月分以降、公表していない。銀塩のフィルム市場が、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話の普及で大きく激減しているためだ。写真フィルムの市場規模もピークだった1997年と比べて、ここ数年はその4~5%程度にすぎないとみられる。

 インスタントカメラといえば、米ポラロイド製が有名だった。愛好者も多かったが、米ポラロイドは2008年2月にインスタントカメラとフィルム生産から撤退。同年12月に経営破綻した。

 その後、米ポラロイド製フィルム復活を目指した「インポッシブル・プロジェクト」がオランダで発足。フィルム生産を復活させている。インスタントカメラに絞った市場調査レポートがないため、正確なところは分からないが、富士フイルム以外の有力なライバルが見当たらず、同社がこの分野では圧倒的なシェアを持っているものとみられる。

このニュースのフォト

  • 香港にある「チェキ」の販売店。アジアでインスタントカメラの人気に火が付いた(富士フイルム提供)
  • アルバムや写真立てなど、チェキの関連商品も充実している
  • チェキの開発やマーケティングの担当者=東京都港区の富士フイルム本社
  • クラシックなデザインの「チェキinstaxmini90ネオクラシック」

ランキング