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【開発物語】「チェキ」女性ニーズつかみV字復活 一時は存亡の岐路に

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【開発物語】「チェキ」女性ニーズつかみV字復活 一時は存亡の岐路に

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 instax mini8が若い女性を意識したデザインで脚光を浴びたが、13年9月に発売した「instax mini90ネオクラシック」は本体が黒と銀色でカラーリングされたクラシックなデザイン。mini8よりも若干高めの価格(実売価格で2万円前後)だが、夜景などを撮影するための「バルブ機能」や、シャッターを2回押して1枚の写真に2つの画像が重ねられる「二重露光」の機能、最速400分の1のシャッタースピードなど、ヘビーユーザーを意識した機能を備えたことで、男性や欧州で人気が高いという。

 2月には、スマートフォン(高機能携帯電話)で撮った画像を現像できるプリンター「スマホdeチェキ」も発売。写真立てなどのアクセサリーも充実させている。

 アナログならではの写真の楽しみを次の世代に伝えることで、チェキはカメラの新たな市場を作り出しているともいえそうだ。

 ≪FROM WRITER≫

 富士フイルムのインスタントカメラ「チェキ」。この愛称は日本だけで、日本以外では「instax」の商品名で知られる。

このニュースのフォト

  • 香港にある「チェキ」の販売店。アジアでインスタントカメラの人気に火が付いた(富士フイルム提供)
  • アルバムや写真立てなど、チェキの関連商品も充実している
  • チェキの開発やマーケティングの担当者=東京都港区の富士フイルム本社
  • クラシックなデザインの「チェキinstaxmini90ネオクラシック」

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