パナソニック 自立支援型起立歩行ロボットなど開発 16年度にも発売
更新パナソニックは24日、高齢者や障害者などのベッドからの起立や歩行を支援する「自立支援型起立歩行アシストロボット」と「みまもりシステム」を開発したと発表した。2015年度に自社が運営する介護サービス施設で導入し、16年度に本格的に発売する。20年度に介護ロボットの売上高50億円を目指す。
開発したアシストロボットは、立ち上がりや歩行が不安定な高齢者や障害者向けで、ベッドからトイレの排泄までをサポートする。使用方法は、被介助者の上半身に吊り具を装着し、ロボットのアーム部分とつなぐ。
ロボットには被介助者の動きを読み取るセンサーが内蔵されており、ベッドからの立ち上がり、歩行、トイレの椅子への着座をパワーアシストで支援する仕組みとなっている。
一方、みまもりシステムは、介護施設や在宅の高齢者向けのもので、夜間の異常を知らせる。ベッドの下にセンサーを取り付け、被介助者の呼吸数や体動を読み取り、介護ステーションに送信する仕組み。認知症患者が増えており、夜間の徘徊管理などにも有効だ。
25年には国内の高齢化率が30%超となる見込みで、パナソニックは介護ロボットの投入などで、新たな市場を開拓したい考えだ。
