ニュースカテゴリ:企業
電機
パナソニック、PC目標1年前倒し達成へ 法人向け注力、東芝などと明暗
更新
パナソニックの4K対応の法人向けタブレット端末の新製品 パナソニックは、ノートパソコンなどを手がけるITプロダクツ事業の2014年度売上高が1200億円に到達、15年度目標を1年前倒しで達成する見通しであることが25日、分かった。堅牢(けんろう)性の高いパソコンとタブレット端末が海外の法人を中心に販売を伸ばしているためだ。
米マイクロソフトの基本ソフト「ウィンドウズXP」の買い替え需要の反動減で、個人向け販売が中心の東芝などは苦戦を余儀なくされており、収益の安定した法人向けに注力するパナソニックと業績で明暗が分かれている。
パナソニックは、欧米のインフラ事業者や警察、消防などに落下や衝撃に強いパソコンとタブレット端末を販売。現地で、さまざまな業種に合わせて製品化するサービスが好評で、14年上期(1~6月)に欧米向け端末を大幅に増産。さらにロシアや中南米などの新興国向けも好調に推移している。
14年度の業績予想は公表していないが、XPの買い替えが終わるため、低めに見積もっていた。だが海外向けが堅調に伸びており、15年度目標の売上高を14年度に達成する見通しとなった。
13年度のITプロダクツ事業は、売上高が1114億円で、営業黒字を確保。売上高比率では法人が約9割を占め、個人が約1割。地域別では国内が約45%、海外が55%だった。
パソコン市場は、人件費が安く大量生産できることから価格競争力をもつ中国や台湾メーカーのシェアが高い。さらにタブレット端末が急速に普及しており、個人向けが主流の東芝や富士通は厳しい事業環境にある。
東芝は18日、パソコン事業で製造現場以外の従業員900人を今年度中に削減する方針を発表した。一連の構造改革で16年度に、法人向け売上高比率を現在の3割から5割超に引き上げる計画だ。