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パソコン各社、法人向けが主戦場に XP特需後の生き残り目指す
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パナソニックの世界最軽量のモバイルノートパソコン「レッツノートRZ4シリーズ」をアピールする女優の比嘉愛未さん=2日、東京都千代田区 米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」のサポート終了による買い替え特需が終わり、パソコン(PC)の出荷が伸び悩んでいる。特に個人向けはタブレット端末やスマートフォンで十分という利用者が増え、逆風が吹いている。このためPC市場は安定した収益を確保できる法人向けが主戦場となってきた。
「法人向けのモバイルノートパソコンは2018年まで年率22%成長する。18年に累計500万台の販売を目指したい」。パナソニックの原田秀昭ITプロダクツ事業部長はこう意気込む。
同社は2日、世界最軽量(同社調べ)の10.1インチモバイルノートパソコン「レッツノートRZ4シリーズ」を17日から販売すると発表した。強みの堅牢(けんろう)性を維持しつつ約745グラムまで軽量化。パナソニックがターゲットとするビジネスユーザーを囲い込むため、企業から要望が多かった軽量化の声に応えた。
同社のPC事業の売上高比率は法人が9割、個人が1割と、個人向けが主流の同業他社とは異なる。しかし最近はタブレット端末の普及やXP特需が終わり、他社も需要が安定している法人シフトを鮮明化。こうした中、パナソニックは軽量化や堅牢性に磨きをかけ、差別化を図る考えだ。
一方、個人向け売上高比率が7割を占める東芝は9月に構造改革を発表した。XP特需で14年4~6月期は黒字を確保したものの、今後は個人向けPCが減少すると判断。国内外で900人を削減し、世界の販売拠点を32から13に絞り込む。今後は法人向けを強化し、16年度には比率を5割以上に引き上げる。
ソニーが投資ファンドに売却したVAIOも「これまで注力してこなかった法人向けを強化する」(関取高行社長)方針で企業向け新製品の投入も検討しているという。富士通も、すでにPC事業の人員異動など事業構造改革を実施、法人向けに注力する。今後は「ビジネスユーザーに合った製品ラインアップを充実させる」(広報)考え。
電子情報技術産業協会の調査によると、XPのサポート終了以降、国内のパソコン出荷台数は減少している。BCNの道越一郎エグゼクティブアナリストは「個人向けが伸び悩み、PC各社の法人シフトが鮮明になってきた」と指摘。今後は法人市場で価格競争が起きると予測する。市場全体が縮小する中でPC各社が法人市場に目を向けており、競争環境がさらに厳しくなりそうだ。