パナソニック、テスラに丸め込まれた? 工場への巨額投資でよぎる「プラズマの悪夢」
更新現在のテスラの車種は高価で、好調な販売は「新しいもの好き」の富裕層に支えられているにすぎない。真価が問われるのは、大規模工場の稼働と合わせて投入予定の低価格な「モデル3」発売後だ。
テスラはモデル3投入で富裕層以外へのEV普及を加速させる考えだが、実現には充電インフラなど解決すべき課題も多い。電池を供給するパナソニックとしてもモデル3の販売が投資の成否の鍵を握る。
そんなパナソニック関係者を不安にさせる数字がある。国際エネルギー機関(IEA)が、ガソリンなど化石燃料を使用するエンジン車が2030年でも世界の8割以上を占めるとの試算結果を出したのだ。
このデータを裏付けるように、大手自動車メーカーは低燃費のガソリン車のラインアップ拡充を図っている。EV普及が想定通りに進まなければ、ギガファクトリーが再び過剰投資となる可能性も残されている。
