ニュースカテゴリ:企業
メーカー
レモン果汁を加えた「キリン フレビア」が好調
更新
売れ行き好調で大陳列されている「キリン フレビア」=イトーヨーカ堂葛西店 キリンビールとセブン&アイ・ホールディングスが共同開発したレモン果汁を加えたフレーバービアスタイルの発泡酒「キリン フレビアレモン&ホップ」の販売が好調だ。
11月25日の発売から約2週間で今年の販売目標400キロリットルの約9割を達成し、年内の目標達成は確実だ。販売最前線のイトーヨーカ堂葛西店加工食品担当、須田和義さんは、「こうした新商品は発売当初は売れるが、しばらくたつと落ち着いてくるのが通例だが、今でも好調だし、リピーターも確実に増えている。定番商品になりそうだ」と驚く。
20~30代の若者は、チューハイなどのビール以外の低アルコール飲料の飲用率が増加し、ビールは「苦い」と敬遠される傾向が強まっている。「キリン フレビア」は、小規模醸造所が造るクラフトビールやプレミアムビールなどビールカテゴリーの多様化に対応し、ホップの使い方とレモンの香りで苦さを抑え、若者のビール離れを食い止めるためにセブン&アイと共同開発したキリンの切り札だ。
ビール業界で話題になったキリンのテレビCMがある。チューハイ事業部が謀反を起こし、「とりあえずチューハイ」を普及させるために「キリンチューハイ ビターズ」を開発し、ビール事業部長が「ヤバイ」と危機感をあらわにするという設定のCM。ビールが若者に敬遠されていることをビール会社自ら認めたというわけだが、実は、そこにはキリンの深謀遠慮が。
須田さんは、「ビターズは、チューハイの中で今までよりもビールを意識した味。これが売れて以降、逆にクラフトビールではクアーズの『ブルームーン』、ヤッホーブルーイングの『水曜日のネコ』といったオレンジピールなどを使用した発泡酒が売れ出していたので、ビール類の中で果実の風味のある『キリン フレビア』が売れる下地ができていた」と指摘する。
「キリン フレビア」の購買層は、「若い女性が多いし20代の男性も多い。こうした新製品は、試し飲み需要で初期はある程度売れるものだが、最近は『キリン フレビア』を買うために来店する客もいる。容量も少なめで、見た目もおしゃれだし、アルコール度数も低くて女性向きだと思う」と須田さん。
スーパーでは瓶製品の売り上げは芳しくないという常識も打ち破り大健闘。販路がセブン-イレブンやイトーヨーカ堂などセブン&アイグループの店舗に限られるため、テレビCMを流していないが、売り上げは順調に伸びている。須田さんは、「クリスマスに向けてパーティ用として販売を強化したい。クリスマスコーナーにはチキンやスパークリングワインとともに『キリン フレビア』も陳列したい」と話している。