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1千万人突破のUSJ、周辺にも経済効果 再上場へ着々…

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1千万人突破のUSJ、周辺にも経済効果 再上場へ着々…

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大勢の来場者でにぎわう、USJに昨年オープンした「ハリー・ポッター」の新エリア=13日午前、大阪市  年間入場者数で過去最高を13年ぶりに更新する見通しとなったUSJ。原動力である「ハリー・ポッター」のエリア開業から今月15日で半年を迎え、大阪市の高級ホテルの稼働率が上がるなど経済効果も表れている。米投資銀行からの出資を受けて、経営危機から立ち直ってきたUSJは、早ければ今年秋の再上場を模索する段階に入っている。

 JTB西日本によると、宿泊とセットとなったUSJの旅行商品が、昨年10月は前年同月比2・4倍(人数ベース)を記録した。今年1~3月も5割増が見込まれ、「人気はまだまだ続きそうだ」(同社)という。

 ホテル稼働率も好調だ。帝国ホテル大阪(大阪市北区)では、新エリア開業から昨年末までの稼働率が前年同期比4・7ポイント増で推移した。USJに近いホテル近鉄ユニバーサル・シティでは客室単価が上昇。担当者は「予約のスピードが昨年より早くなっている」と手応えを感じている。

 最寄り駅であるJR西日本のユニバーサルシティ駅の利用客数はこの半年、前年同期の2割増の勢いだ。

 国内外から観光客を引き寄せるようになったUSJだが、開業翌年の平成14年度以降は、大阪市などが出資する第三セクターの運営が行き詰まり、経営難に陥った過去がある。17~18年に第三者割当増資などを通じて米投資銀行大手ゴールドマン・サックス(GS)が筆頭株主になり、再建が進められてきた。

 デフレ下にあってもUSJは26年まで5年連続で入場料の値上げに踏み切っており、利益追求の手を緩めていない。米映画を主体にした大人が楽しめるテーマパークという当初のコンセプトにもこだわらず、スヌーピーなどのキャラクターを使った家族向けのエリアを設けて客層の拡大に成功した。

 GSは、21年に上場を廃止した運営会社のユー・エス・ジェイの東証1部への再上場を視野に入れており、USJの復活の動きを踏まえ、さらなる資金調達や投資回収の動きが本格化しそうだ。

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