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三菱日立パワーシステムズ 人的交流さらなる相乗効果

ニュースカテゴリ:企業のメーカー

三菱日立パワーシステムズ 人的交流さらなる相乗効果

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インタビューに応じる三菱日立パワーシステムズの西沢隆人社長=29日、横浜市西区  日立製作所と三菱重工業の火力発電事業の合弁会社、三菱日立パワーシステムズ(MHPS)の西沢隆人社長は29日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、工場など現場レベルでの旧三菱、旧日立の人員の一層の融合を図る狙いで、4月に全国の工場を横断する地域統括や副統括クラスの人的交流を行う方針を明らかにした。

 また国内外に設置しているボイラーなどの改造工事の増加に対応するため、国内外のサービス要員約3000人を早期に1割増、中長期的に2~3割増やす考えも示した。

 同社は旧三菱の1万4000人と旧日立の9000人の社員で構成。当初、統合効果が出るには時間がかかるとみていたが、繰り返し実施したタウンミーティングなどの効果に加え「昨年、米ゼネラル・エレクトリック(GE)が仏アルストム買収を決めたことを受け、各社員が『自分たちも早く強い会社にならないといけない』という自覚が芽生え融合が加速」(西沢社長)し、想定以上の統合効果を生んでいるという。

 このため2013年2月の統合前の受注額は2社合わせて1兆500億円だったが、両社の持つ技術力のシナジー効果もあり、今年度は1兆3000億~1兆4000億円の受注が見込めるという。

 さらに4月に実施する各工場の地域統括クラスの人的交流などで工場の融合を加速。加えてサービス事業強化などを進めることで、20年度の受注高目標2兆円も十分視野に入るとした。

 一方、ガスタービン事業については、旧日立が中小型、旧三菱が大型を持つ強みを生かす考え。電力系統がそろっていないモザンビークやタンザニア、ナミビアなどでまずは中小型タービンを売り込み、国の成長に合わせて大型機へ移行できるようなビジネス展開を図る。

 同社が保有する新技術で、石炭をガス化し高効率発電が行えるIGCC(石炭ガス化複合発電)システム事業にも注力。石炭が活用できるうえ、環境に優しいことなどが評価され、チリやメキシコ、南アフリカなどから引き合いがあり、数年内に大幅受注増が見込めるためだ。

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