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旅行各社、北陸新幹線の開業控え新商品続々 宿泊施設の懸念も…
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試運転する北陸新幹線車両。延伸開業で旅行需要を押し上げそうだ=昨年12月 3月14日の北陸新幹線の金沢延伸開業を控え、旅行各社が北陸新幹線を利用した商品の展開を強化している。東京-金沢間は乗り換えがなくなり、現在の3時間50分前後から最速2時間28分に大幅短縮され、北陸は大市場の首都圏から身近な旅行先になる。旅行業界では今年の国内旅行の目玉になるとの期待が大きい。
JTBは昨年12月下旬、東京や上野などからの北陸新幹線の往復分と宿泊施設1泊分をセットにした個人向けの旅行商品を発売した。北陸や信越の宿泊施設51カ所から選べる。JTBの場合、3月に首都圏から石川・富山両県に向かう旅行商品の予約人数は前年同月比約2.5倍で、北陸新幹線効果はてきめんだ。
これに対し、日本旅行は「北陸から関東などの観光地が従来に比べ格段に行きやすくなる」(担当者)として、首都圏出発だけでなく北陸出発も積極提案している。昨年12月下旬発売の旅行商品では、北陸新幹線が通る軽井沢や東京に加え、他の新幹線や特急を乗り継いで北関東の日光・鬼怒川や東北に行くプランも設けた。
他の旅行会社も、北陸新幹線を組み込んだ周遊型の旅行商品を展開する。阪急交通社は大阪出発で、JRの在来線特急や北陸新幹線、バスなどを乗り継ぎ、日光・鬼怒川や草津、長野県の善光寺をめぐる2泊3日のプランを投入した。
JTBによると、今年の国内旅行人数の見通しは前年比1.0%増の2億9030万人。北陸新幹線の金沢延伸開業が「押し上げ要因の一つになる」という。
ただ、富山などでは宿泊施設が不足していることへの懸念も浮上している。旅行各社にとっては今後、宿泊施設の確保が新たな課題となる可能性もある。