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背水サムスン 新型スマホ発売発表 五輪スポンサー「東京」見据え

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背水サムスン 新型スマホ発売発表 五輪スポンサー「東京」見据え

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韓国サムスン電子の「ギャラクシーS6エッジ」=8日午後、東京都中央区  韓国サムスン電子は8日、スマートフォンの新製品「ギャラクシーS6エッジ」を23日に発売すると発表した。日本国内におけるサムスン製スマホのシェアは約5%と低迷しており、同社の課題になっている。新製品で米アップルの「iPhone(アイフォーン)」との国内シェア差を縮め、世界市場でのシェア競争を優位に運ぶ考えだ。(高橋寛次)

 新製品はNTTドコモとKDDI(au)を通じて発売する。価格はドコモが未定。auは2年契約を前提に端末代金を割り引く「実質価格」が4万4280円から。

 有機ELディスプレーを搭載したS6エッジは画面の左右両端が湾曲しており、正面からは縁がないように見える。端末のサイズを抑えながら画面が大きく見えるように工夫した。

 「このように、暗い場所でクオリティーの差が表れます」

 東京都内で開いた発表会でサムスンは、「S6エッジ」とアップルの「アイフォーン6」で撮影した静止画や動画を大型スクリーンで比較し、画質の良さをアピールした。

 サムスンがアップルへの対抗心をむき出しにするのは、昨年10~12月期のスマホ世界販売台数でアップルに抜かれ2位に転落したからだけではない。日本ではアップルに完全に水をあけられているためだ。

 IDCジャパンによると昨年の国内スマホ市場のシェアは、アップルが約6割を占めた。対するサムスンはその10分の1以下だ。携帯各社がアイフォーンを「実質0円」で販売するなかで、不利な競争を強いられた面もある。

 サムスン電子ジャパンの石井圭介専務は、日本市場について「最重点エリアと位置づけ、販促費や広告宣伝費など、多大な投資を行う」と強調する。携帯販売店に専門のコーナーを設置するほか、説明員も数倍に増やしたという。

 サムスンが日本市場にこだわるもう一つの理由が2020年の東京五輪だ。サムスンは最高位の五輪スポンサーだけに、石井専務は「今のようなシェアで開催を迎えることはできない」といい、スマホに端を発した業績不振からの脱却を急ぐ。

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