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ソニー、減収も最終益3.1倍 オリンパス株売却益上乗せ
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ソニーが30日発表した2015年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比0.1%減の1兆8080億円、営業利益が38.8%増の969億円、最終利益は約3.1倍の824億円と減収増益だった。スマートフォン向け画像センサーなど利益率の高い事業が好調で、営業利益を押し上げた。これにオリンパス株の売却益468億円などが上乗せされ、最終利益は大きく膨らんだ。16年3月期業績予想は据え置いた。
画像センサーを含むデバイスや、「プレイステーション(PS)4」などのゲームといったソニーが成長牽引(けんいん)分野と位置付ける事業が期待通り堅調に推移した。営業利益は、デバイスは前年同期の2倍超の303億円、ゲームは4倍超の195億円。PS4本体やソフトの販売が好調だったほか、コストも削減した。最終利益は08年3月期の665億円を超え、4~6月期として過去最高を更新した。
ただスマホ事業は229億円の営業赤字となり、年間販売台数見通しも期初の3000万台から2700万台に引き下げた。吉田憲一郎最高財務責任者(CFO)は「構造改革の効果は着実に出ているが、まだまだ改善する余地がある」と話した。