関電はいつカード切るのか? したたかな戦略構築、固唾を飲んで見守る新電力
更新グループ内にライバル
1月、電力販売事業に新規参入する企業「新電力」の電気料金の発表が相次いだ。その1社が、光回線や格安スマホを展開する関電系の通信会社「ケイ・オプティコム」(大阪市北区)だ。同社の光回線利用者を対象に「eo電気」を販売し、電気使用量が増えるほど関電の現行料金より割安になる料金を発表した。
だが、同社はあくまで関電の子会社。大手電力である親会社と競合することに、1月7日の記者会見では報道陣から質問が集中した。ケイ・オプティコムの藤野隆雄社長は「(関電と戦略を)調整しているわけではないが、顧客を奪うように見えて、関電グループに止まることになる」と説明した。
