関電はいつカード切るのか? したたかな戦略構築、固唾を飲んで見守る新電力
更新ただ、関電には「電気料金の値下げ」という切り札が残っている。原子力発電所の再稼働が進めば、電気料金の高止まりにつながった火力発電の燃料費の削減につながり、そのコスト削減効果を値下げの原資に活用する方針なのだ。
高浜3号機は1月に再稼働し、同4号機も2月末には再稼働する見込みで、関電の八木誠社長は「電気料金の値下げは来年度のできるだけ早い時期」と明言している。現在審査中の大飯3、4号機も再稼働すればさらに値下げできる余地ができる。
一方、多くの新電力が発表した料金は、関電の現行料金と比べ割安になるとはいえ、数%の割引に止まりそうだ。関電の現行料金が値下がりすれば、差を詰められるどころか、逆に割高になってしまう可能性すらある。
家庭向け電力販売を始める大阪ガスは、関電の値下げに応じてさらに引き下げる構えだが、大ガス幹部は「関電の値下げの動きが悩みの種だ」と打ち明ける。
新電力も価格競争のキープレーヤーともいえる関電の動向を固唾を飲んで見守っているのだ。
