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よみがえる49年前の熱狂 東京五輪マラソン“その瞬間”を待つ人たち

ニュースカテゴリ:社会の話題

よみがえる49年前の熱狂 東京五輪マラソン“その瞬間”を待つ人たち

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【探訪~あの日あの時代】

 49年前の昭和39年10月21日、五輪のマラソンランナーが首都・東京を駆け抜けた。国立競技場(新宿区霞ケ丘町)をスタート、新宿で明治通りから甲州街道(国道20号)へ入り、調布市で折り返すコース。優勝はエチオピアのアベベで、2時間12分11秒2のタイムは当時の世界最高。日本の円谷幸吉も2時間16分22秒8で銅メダルに輝き、国立競技場に日の丸が揚がると五輪最終日の興奮は最高潮に達した。

 この日、沿道は選手を応援する人で埋まった。靴を脱ぎ正座で選手を待つ親子連れ、そろいのかっぽう着でレース前の路上を清掃する婦人会のメンバー…。“その瞬間”を待つ人のカメラも「昭和」そのものだ。

 調布市に住む長谷川千里夫(ちさお)さん(81)も声援を送った一人。当時は世田谷区にある乳製品の工場に勤務していた。職場はコースから500メートルほど離れていたが、工場長の「めったに見られないから…」との粋な計らいで、生産ラインを止めて出かけた。

 時間ぎりぎりに着いた沿道には人だかりが。長谷川さんの位置からは、ほとんど選手が見えなかった。それでも、大きな拍手と「がんばれ!」の声援、そして「みんな速かった」という記憶は鮮明に残る。

 2020年の東京五輪マラソンも「コースが家の近くだったら行きたい」と長谷川さん。再び夢が膨らんでいる。

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